楽しみながらできる仕事

ライブハウスでの働き方

ライブハウスで働くというと、「好きなバンドのライブが見られるから羨ましい!」と言う人がいます。もちろん、働きながら大好きなバンドのライブを見られるのはライブハウスで働く人の特権です。 でも、ライブハウスの仕事は想像以上に厳しいです。決して高い給料ではありませんし、拘束時間も長く、イベントが長引けば終電で帰れないことも少なくありません。

それでも、ライブハウスで働きたいと言う人が多いのは、2種類の感動を味わえるからではないでしょうか。1つはもちろん最高のライブを見ることができたお客さんの熱気や喜びを間近で感じられること。そしてもう1つは、まだ世に知られていない沢山のバンドを育てていけることです。

自分達の働き1つで、ライブの良さは大きく変わります。見ているお客さんの感動は勿論、演者の気持ちよさも全く違います。良いライブハウスには、売れたバンドが戻ってきます。東京に出て、沢山テレビに出るようになっても、自分達のルーツだといって凱旋ライブとして戻ってきてくれるんです。ライブハウスで働く人にとってこれほど嬉しいことはありません。誰かの夢を応援するだけでなく、一緒に叶えていけるというのはライブハウスで働く最大の魅力ではないでしょうか。

仕事の種類

キタ・ミナミなど大阪のライブハウスでそれぞれ発展してきたシーンがあります。近年ではハコ毎の大型ブッキングも活発で活気が増してきています。

ライブハウスでの仕事には沢山の種類があります。まずは何と言っても音響スタッフ。PAとも呼ばれます。主にマイクセッティングや、演者用のモニターのセッティング、フロアの観客に向けた音響のセッティングを行います。

リハーサル前に事前にバンドから音響について要望を書いたセッティング表を提出してもらい、実際にリハーサルを通してバンドと一緒に演者にとっても観客にとっても聞きやすい環境を作り上げます。セッティング表には音響への要望と一緒に、照明への要望欄が設けられていることもあります。

バンドによっては「海の中のイメージで」など、抽象的な要望を書いてくる場合もあるので照明スタッフの手腕が試されます。時間の限られたリハーサルではまず音響のセッティングから行うことになり、照明についてのリハーサルは時間が足りずできない場合もあります。そんな時はセッティング表を見ながらぶっつけ本番で曲に合った照明を当てなければいけません。センスの問われる仕事ですが、照明1つでステージのイメージは大きく変わるので、とてもやりがいのある仕事です。

そしてライブハウスの顔となるのがブッキングマネージャーです。一番バンドマンと深く関わる仕事です。バンド同士を繋げたりバンドを一緒に育てたりしていくので、責任のある仕事ですが、支えていたバンドが売れると自分のことのように喜べる素晴らしい仕事です。